永田集落にある5か所の神社のうち、唯一の木造建築です。雨降る島で台風の通り道でもあり湿気の多い屋久島では、他の集落も含め木造の神社はほとんど残っていません。木造ゆえの神秘的で心が癒される神社です。
神社の前には頭部を破壊された仁王像が安置されています。これは元々永田岳神社にあったもので、廃仏毀釈で打ち捨てられていたものを地元の羽生一馬さんがこちらに運んできたそうです。
ご神体は本殿裏の二つの陰石で、縁結びの神様として、若男女が「つのまき(屋久島の郷土料理)」をお供えしてお参りしていました。岩の重なりを女性の陰部に見立てられていたという説もあります。