岳参り

永田岳山頂の祠

岳参りの伝統

永田を含む屋久島の集落では古くから山を神と仰ぎ、春と秋の二回、山の神様へお参りをする「岳参り」を行ってきました。
いつから行われてきたか、その端緒は明らかではありませんが、西暦1448年に日増上人が布教に訪れた際、すでに永田の住民は岳参りをしていたと伝えられています。
また、永田岳山頂の岩陰には享保7年(西暦1722年)に祭られた祠があります。

祠から永田集落

岳参りの復活

岳参りは昔は青年団が行っていましたが、集落の過疎化とともにいったん廃れてしまいました。
2000年に柴鐡生氏を中心に「永田の村おこしをする上で先人たちが残してくれた伝統や習わしを守ってこそ永田の未来がある」として岳参りを復活させました。
現在は実行員会を中心に岳参りを行い、永田での復活を端緒に他の集落でも岳参り文化が復活しています。

御参り