旧暦の8月15日。屋久島の各集落では十五夜祭がおこなわれます。屋久島の十五夜祭では綱引きと相撲を取るのが特徴的で、これは九州南部から沖縄に広がる文化だと言われています。
十五夜祭の全日、集落内の当番地区が総出で、山から取ってきた蔓や萱を使って龍を作ります。
十五夜祭当日、永田集落では「おさん口説き」という歌を歌いながら月を待ちます。月が登ってくると、災いをもたらすという龍を綱代わりに、豊漁が勝つか豊作が勝つかの綱引きが始まります。やがて、龍(災い)が二つに千切られることで引き分けとなり、豊作豊漁の両方が確定。
続いては、龍の体を土俵に奉納相撲が行われ、十五夜の夜は更けていきます。