10月の終わりごろ、永田集落内を7つの地区に分け地区対抗の運動会が行われます。お年寄りから幼児までが参加し、永田集落が一年のうちで最もにぎわう一日です。
運動会の競技には、ビール瓶を藁で釣って走る瓶釣りや自転車のリームを細い棒でころがして走るリームまわしなど練習なしにはゴールすら難しい競技もあり、選手たちはこの日に備えて練習を重ねて本番に臨みます。
集落の特産であるかんきつ類。かんきつ類を入れる段ボールを一輪車の上に積み重ねて競争です。
幅1メートル、長さ10メートルの距離を、足をつかずにどれだけ時間をかけて自転車で走れるか競争します。永田集落には足をつかずに、ピタッとその場で立ち止まる名人もいますよ。
高齢者限定競技、宝つり。竿の先につけられたお宝をゲットです。
幼児限定競技、宝ひろい。竿の先につけられたお宝をゲットです。今回のお宝はポテトチップスでした。
亀女(かめじょ)踊り同様に集落の伝統芸能である飛魚招き。こちらは女性の踊りで、かつてトビウオ漁で栄えた集落で、島の女の人たちが大量を願って歌に合わせて踊っていたものです。
集落対抗リレーと並ぶ、対抗競技の華。ロープで足をくくるところからスタートで、紐の結び方には各チームごとにノウハウがあります。かつては、他の集落に真似されないよう、家の中で紐の括り方を練習し、家の床が抜ける事件もありました。
藁をビール瓶の口から入れ、節を折り曲げて内側からビール瓶を釣って走ります。このリレーに向くのはキリンビールのなで肩の瓶のみです。
タイヤとスポークを外した自転車のリームの溝を細い棒で押しながら、倒れないように走ります。車輪回し、タガ回し、輪回しなど地域によってさまざまな呼び方があるようですが、永田地区ではリームまわしと呼んでいます。